五十嵐冷蔵(東京都港区)は、ベトナム・タイニン省カンジュオク県のロンハウ工業団地内に100%出資の現地法人を2024年11月に設立し、収容能力約2万2,000パレットの冷蔵倉庫を新設します。2025年12月9日に同地で地鎮祭を実施し、2026年1月着工、2027年6月の竣工を予定しています。

新倉庫は敷地3万6,600㎡、延床1万8,556.56㎡で、冷蔵・冷凍・定温・ドライの4温度帯に対応します。冷凍の自動ラック約1万1,000パレット、冷凍・冷蔵などの移動ラック約1万1,000パレットを備えるほか、急速凍結・解凍設備を導入します。省エネルギー設備として自然冷媒冷凍機や太陽光発電(1,067kWp)、自家発電設備、陽圧空調システムも計画しています。

同社は国内で冷蔵倉庫11拠点、タイで3拠点を運営しており、人口約1億人で若年層が厚いベトナムで食品流通の拡大に対応します。日系や既存取引先の保管需要を取り込みつつ、同社の食品商社・卸事業との連携も進める方針です。今後は、設備仕様を日越両政府の政策動向も踏まえて最適化し、稼働後のサービス拡充が焦点となります。

source: PR TIMES

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